フェロモンQ&A
フェロモンってなに?
フェロモンとは、汗腺などを通して体外に放出され、「仲間を集める」、「身の危険を知らせる」、「道を教える」、「異性をひきつける」など自分と同じ種に対して特有の情報を伝えるための物質です。
長年の間、これらのフェロモンは言語など情報を伝えるための手段を持たない生物が持っているもので、ヒトにはフェロモンはなく感知する器官も存在しないと考えられていました。しかし、 1987年頃にデービッド・バーライナー博士によって、ヒトにもフェロモンがあり、またそれを感知する器官があることも発見されました。
フェロモンを感じ取る「鋤鼻(ジョビ)器官」って何ですか?
1811年、デンマークの科学者ルートヴィッヒ・レヴィン・ヤコブソンが、動物の鼻の中にフェロモンを感じ取る器官が存在していることを発見、自らの名前を取って「ヤコブソン器官」と名付けました。
この器官は、科学者たちの間で長年、言語などのコミュニケーションツールが発達した人間には存在していないと言われていましたが、1987年頃、デービッド・バーライナー博士によって発見され、今現在「鋤鼻(ジョビ)器官」と一般的に呼ばれています。
ホルモンとフェロモンってどう違うの?
「ホルモン」は生物の体内で作られ、その体内で生命を維持するために働くものです。代表的なものに、女性ホルモンとして知られる“エストロゲン”などがあります。
一方、「フェロモン」は体外に放出されて、同じ種類の生物に特有な反応を起こしたり、情報を伝達したりする物質です。
フェロモンという言葉は造語で、もともとの語源は、ギリシャ語の「pherein(運ぶ)」と「hormon(興奮させる)」を合わせたところからきています。
どんなニオイがするの?
フェロモンには、「におい」がありません。
通常、ニオイは鼻の中の粘膜にある「嗅覚神経」で感じ取られますが、フェロモンは嗅覚神経とは別の「鋤鼻(ジョビ)器官」という部分によって感じ取られます。
フェロモンは極めて少量でその効果をもたらすものが多く、ほぼ無臭であることから、においによる情報伝達とはまったく異なるものであることが分かっています。
男と女のフェロモンは違うの?
今現在フェロモンには、男性に作用するものと女性に作用するものの2種類が存在していると言われています。そのうち、女性に作用するのが“男性フェロモン化合物「アンドロスタディエノン(Androstadienone)」”と呼ばれる男性の汗に含まれるもの、そして男性に作用するのが“女性フェロモン化合物「エストラテトラエノール(Estratetraenol)」”と呼ばれる女性の尿から発見されたものです。
しかし、“男性フェロモン化合物”を感じ取った女性は、女性ホルモンの分泌が盛んになって自らのフェロモンを活発にすることが分かっており、二つの関係は切り離すことが難しいとされています。
フェロモンは多い方がいいの?
フェロモンが効果をもたらす量は、1ピコグラム(1兆分の1グラム)と言われています。
また、「鋤鼻(ジョビ)器官」でフェロモンを感じ取ってから、脳の視床下部を活性化させるまでにかかる所要時間はわずか1万分の1秒と言われており、一度にたくさんというよりは長く出し続けることが重要とされています。
フェロモンはどこから出ているの?
フェロモンのもとは体内で作られ、汗腺などから皮膚の上に出ることでフェロモンへと変わります。人間の場合、そのほとんどは腋の下から出ますが、犬など四足歩行の動物は鼻の先あるいは肛門周辺からフェロモンを出しています。
また、変わったところでは、乳首から赤ちゃんを引きつけるフェロモンが出ることが分かっています。










